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遺贈に関する2つの調査結果

遺贈に関する2つの調査結果から見えてきたものとは!?

遺贈とは、遺言に基づいて、特定の個人や団体に遺産を譲り渡すことをいいます。自らの遺産を社会貢献のために使うことのできる方法の一つとして、現在、注目されています。企業や非営利団体も非常に注目しており、独自のリサーチを行っています。昨年3月には、日本財団が、また、昨年9月にはNPO法人である「国境なき医師団」が独自調査を行い、プレスリリースとして発表を行っています。

今回は、2つの調査結果から、遺贈に対してどのような意識でいるのか、また、どのような傾向があるのか等について、いくつかをピックアップして書いていきたいと思います。

    • 国境なき医師団「終活と遺贈に関する意識調査2017」

http://www.msf.or.jp/legacy_survey2017/pdf/survey2017.pdf

    • 日本財団「遺贈に関する意識調査2017」

https://www.nippon-foundation.or.jp/news/pr/2017/img/16/4.pdf

相続トラブルを防ぐために必要だと思うこと

  • 遺言書を書くこと(58.0%)
  • 内容について専門家のフォローやアドバイスを受けること(48.0%)
  • 財産の内容を普段から把握しておくこと(48.0%)
  • 相続内容について普段から家族と話し合うこと(43.0%)
  • 相続トラブルは誰にでも起きると意識すること(34.0%)

日本財団「遺贈に関する意識調査2017」

やはり、専門家のアドバイスを受け、遺言書を書いておくことが、相続トラブルを防ぐために大切だと皆さん意識されているようですね。また、相続トラブルは誰にでも起きると危機感をもっておくことも大変重要なことであり、それ故、34%の方が意識しているとも言えます。

遺贈をするとしたら、どの分野に役立ててほしいか

  • 人道支援(49.2%)
  • 災害復旧支援(35.1%)
  • 教育や子育て少子化対策(26.8%)
  • 医療技術の発展(25.0%)
  • 国際平和(19.3%)

国境なき医師団「終活と遺贈に関する意識調査2017」

遺贈をするとしたら役立ててほしい分野の1位である人道支援は、全体では49.2%ですが、男女別では、男性39.9%に対し女性は59.7%となっており、男性よりも女性の方が高い割合となっています。また、医療技術の発展においても、男性20.1%に対し、女性は30.6%となっており、男女間で大きな開きが見られる結果となっています。

遺言書について

  1. 遺言書の準備状況
    • 無関心(72.6%)
    • 関心あり(18.3%)
    • 作成済(4.9%)
    • 作成検討中(4.1%)
  2. 遺言書を作成していない理由
    • 遺言書を作成するほどの財産をもっていない(47.7%)
    • 法定相続分の割合で良い(20.2%)
    • 家族が上手く配分してくれる(19.4%)
    • 自分にはまだ早いから(19.2%)
    • ネガティブな事はあまり考えたくないから(6.8%)

日本財団「遺贈に関する意識調査2017」

遺言を作成済の方は4.9%いるものの、多くが無関心であり、関心がありながらも作成していない状況のようです。遺言書を作成していない理由のうち、「ネガティブな事はあまり考えたくないから」については、わずか6.8%にとどまっていますが、残りの作成していない理由を見た場合に、このようなネガティブな感情が、遺言書を作成していない理由となっているような気がしています。

遺贈についての理解をこれから広げるためには

  • 意義や仕組みについて、学ぶ機会が増える(40.2%)
  • 具体的な手続きについて学ぶ機会が増える(33.9%)
  • 社会貢献に繋がったエピソードや事例が紹介される(29.8%)
  • メディアで取り上げられる(27.6%)
  • データが積極的に公開される(27.4%)

国境なき医師団「終活と遺贈に関する意識調査2017」

たしかに、遺贈について学ぶ機会や、具体的な手続きを知る機会は少なく、それ故に、遺贈自体があまり身近に感じられないのかも知れません。より身近に感じられるようにするには、今以上に社会貢献に繋がった事例がメディアで取り上げられる必要があるでしょう。
また、今回取り上げた2つの調査のように、「遺贈」に対して一般の方がどのような意識を持っているのかを共有する必要があるかと思います。

今回は、「遺贈」に関する2つの調査結果から、気になった箇所をピックアップして書いてみました。

最後までお読みいただき、有難うございました!

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