先日の新聞誌面において、以下のような内容の掲載がありました。
「全国の国税局が今年6月までの1年間に実施した個人の所得税の調査で、富裕層の申告漏れが過去最高の670億円(前年比51・9%増)に上ったことが国税庁のまとめでわかった。調査した5219件のうち4269件で申告漏れがあり、追徴税額は177億円(同39・4%増)だった。」
https://www.asahi.com/articles/ASLCY56YMLCYUTIL02N.html
皆さんは、「富裕層」がどのような方々かイメージ出来ますか?何となくお金持ちなのだろうな、といったぼんやりとしたイメージの方が多いかと思われます。
今回は、「富裕層とは、どのような人たちなのか」、について詳しく説明していきます。
- 超富裕層:資産5億円以上
- 富裕層:資産1億円以上5億円未満
- 準富裕層:資産5,000万円以上1億円未満
- アッパーマス層:資産3,000万円以上5,000万円未満
- マス層:3,000万円未満
また、電通グループのファッション業界専門広告会社ザ・ゴールでは、世帯年収が2000万円以上で金融資産5000万円以上の人々をリッチ層(富裕層)と位置付けています。
https://dentsu-ho.com/articles/4340
ちなみに国税局では、調査に支障があるとして、富裕層の具体的基準を明らかにはしていません。ですが、以前に日経新聞では、その選定基準とされているであろう10の項目が掲載されていました。選定基準は以下のとおりです。
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO91289460T00C15A9EA1000/
- 有価証券の年間配当4000万円以上
- 所有株式800万株(口)以上
- 貸金の貸付元本1億円以上
- 貸家などの不動産所得1億円以上
- 所得合計額が1億円以上
- 譲渡所得および山林所得の収入金額10億円以上
- 所得資産4億円以上
- 相続などの取得財産5億円以上
- 非上場株式の譲渡収入の10億円以上または上場株式の譲渡所得1億円以上かつ45歳以上の者
- 継続的または大口の海外取引がある者、または1~9の該当者で海外取引がある者
富裕層と一般層の違いについて
それでは、「富裕層」と「一般層」では、どのような違いがあるのでしょうか。以下、電通の調査から抜粋してお伝えしたいと思います。
https://dentsu-ho.com/articles/4340
まず、資産運用に関してですが、富裕層の方が、リスクを冒してもハイリターンを望む傾向があります。富裕層30.3%に対し、一般層は9.5%にとどまっています。
次に、ライフスタイル意識についてです。これは意外な結果でしたが、「自分のよりどころをお金」と考える富裕層は多く、78.2%にも達しています。対して一般層は32.5%と、顕著に違いが見られています。
ファッションに対する意識についてですが、ファッションとは自己表現であり、自分をより魅力的に演出するものと捉えており、ファッションアイテムへの投資を惜しまない方が多く見られます。一般層が14.1%であるのに対し、富裕層は48.0%と約3倍となっています。
最後に、消費スタイルに関してですが、富裕層の百貨店外商の利用率は35.8%となっています。価格よりも品質重視で購入する人が66%を占めており、衝動買いはせず、無駄なモノにはお金を使わないといった傾向が見られています。
何となく、富裕層のイメージがハッキリとしてきましたでしょうか?
今回は、「富裕層とは、どのような人たちなのか」について解説してきました。
最後までお読みいただき、有難うございました!