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「遺書」「遺言書」「エンディングノート」の違いとは?

「終活」の一環として、自分の意思を家族に書き残すという作業もあるかと思います。そのための手段としては、「遺書」や「遺言書」、「エンディングノート」といった形式がありますが、主な用途としては次の通りになります。

  • 「遺書」は自分の志や気持ちを伝えるための私的な文書
  • 「遺言書」は財産の処分について意志を伝えるための法的な文書
  • 「エンディングノート」は自分の来歴や、葬儀の方法、など家族に知っておいてほしい情報を記した私的なノート

今回は、「遺書」や「遺言書」、「エンディングノート」について、詳しく解説していきたいと思います。

遺書について

「遺書」とは、自分の想いや志を伝えるための文書です。一般的には、家族や友人宛てに書かれますが、所属していた会社や学校などのコミュニティに向けて書かれることもあります。遺書には特に形式はありません。紙に書くときは、自筆で書くのが一般的です。

遺言書について

「遺言書」とは、自らが死去した場合に、遺族が財産をどのように分かち合うかを指示するものとなります。相続人がたくさんいて、相続時のトラブルが想定される場合や、主な財産が自宅しかない場合には、土地と建物を誰に相続してほしいかを指定しておくと良いでしょう。

遺言でできる主なこととして、民法により次の5つが決められています。①相続に関すること②身分に関すること、③遺言執行に関すること、④財産の処分に関すること、⑤その他の5つになります。形式についても、民法に規定があります。指定の形式が守られていなければ無効となりますので、注意が必要です。

自筆証書遺言とは

遺言者が、遺言の内容の全文を自書して作成する遺言です。作成は簡単ですが、形式や内容に不備があって、遺言書が無効になる可能性があります。また、自筆証書遺言は、その遺言書を発見した者が家庭裁判所に持参し、相続人全員に呼出状を発送した上、その遺言書を検認するための「検認」手続を経なければなりません。

公正証書遺言とは

遺言をする人が自ら公証役場へ向かい、公証人に作成してもらう遺言書のことです。公証人は元裁判官など法律の専門家なので、方式の不備で遺言が無効になるおそれがありません。手数料は財産の金額などにもよりますが、数万円からです。

秘密証書遺言とは

秘密証書遺言とは、遺言者自らが遺言書を作成し封印したのち、公証人にその遺言書の存在を証明してもらうものをいいます。2人以上の証人とともに、公証役場を訪れて証明してもらいます。遺言の内容を秘密にできることなどのメリットがありますが、記載内容に不備がある可能性が残ります。これにも、検認が必要となります。

エンディングノートについて

「エンディングノート」は、自らの死去に向けて、家族や友人と共有しておきたい情報を残す文書のことです。その名の通り、ノート形式になっており、数十ページに渡るものもあります。多数の製品や文書ファイルが用意されており、その中の質問にしたがって空欄を埋めていくことで、必要な情報を書き残すことが出来るようになっています。

遺書に比べて、内容は多岐に渡り、自分の人生を振り返った「自分史」のようなページが出来上がることが多いようです。死後に限定せず、延命処置の有無など、自分の遺志が表現できなくなった場合に備えた設問も多数用意されています。一度、書店などで実際の商品を手に取ってみることをオススメします。

最優先にすべきは「遺言書」

「遺書」「遺言書」「エンディングノート」の3つの形式について説明してきましたが、3つの形式を比較してみると、「遺言書」だけが特別なものであることが理解できるかと思います。

遺言書は財産分与の指示を与えるという機能を持った公的な文書であり、形式や内容に制約があります。相続する財産がある方は、まず遺言書の用意を最優先にしましょう。また、その際には、確実に効果が発揮できるように、形式や内容には十分に留意しましょう。

今回は、「「遺書」「遺言書」「エンディングノート」の違いとは?」について、改めて解説してきました。

最後までお読みいただき、有難うございました!

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