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増加傾向にある「改葬」について

皆さんは、「改葬」という言葉をご存知でしょうか。簡単に言えば、お墓のお引越しのことです。厚生労働省が公表している「改葬」の年間件数の推移を調べたところ、平成21年は72,050件であったものが、翌年以降は毎年増え続けており、平成25年には88,397件となっていました。

今回は、増加傾向にある「改葬」について、詳しく解説していきたいと思います。

改葬までの流れは、どうなっているのか

改葬を進めるには、故郷の墓地管理者(お寺など)と新しい墓地管理者(引っ越し先のお寺や霊園など)との交渉や手続き、さらに市区町村役場での手続きも必要になります。あくまでも一般的な場合ですが、改葬までの流れは以下のようになります。

まず始めに、新しいお墓を決定して新しいお墓の管理者(お寺や霊園など)から、使用許可証を交付してもらいます。次に、既存のお墓がある市区町村役場で改葬許可申請書を取得し、既存のお墓の管理者から埋蔵証明欄に記名・押印をもらいます。その後、改葬許可申請書を既存のお墓のある市区町村役場に提出し、改葬許可書を交付してもらいます。改葬許可書を新しいお墓の管理者に提出して、手続きは完了となります。

改葬の種類

改葬には、一般的に3つの種類があります。

  1. ご遺骨と石碑を一緒に移動する場合
    →石碑を持ち込めるのか、石碑のサイズが合うかを事前に改葬先の墓地・霊園に確認する必要があります。石碑を持ち込めない墓地・霊園もありますので、注意が必要です。
  2. ご遺骨すべてを移動する場合
    →石碑は新しいものを用意する必要があります。改葬方法のなかで、最も多いケースと言われています。
  3. ご遺骨の一部を移動する場合
    →石碑は新しいものを用意する必要があります。

どれくらいの人が改葬を経験しているのか

2019年3月に、仏事関連総合サービス大手企業が行った「改葬に関する意識調査」によりますと、50代で11%、60代で13%、70代以上では30%が「改葬したことがある」と答えています。結構な割合ではないでしょうか。

ちなみに、「改葬について調べたことがあるが実際には行っていない」と答えたのは、60代が20%と最も多い結果となっていました。60代で改葬について色々と調べ、70代でいざ実行に移すといった感じではないでしょうか。

改葬の際にもポイントを絞って検討を

改葬の際に、考えるべきポイントがいくつもあるかと思うのですが、悩み過ぎた場合には「お墓の種類」「アクセス」「金額」の3つに絞ることをオススメします。

と言うのは、「お墓の消費者全国実態調査(2018年版)」において、お墓選びで最も重視したこだわりのうち、トップ3が、「お墓の種類」「アクセス」「金額」となっています。ですので、考えることが多すぎて思考停止状態になっている場合には、とりあえず3つについてのみ、検討してみて下さい。

ちなみに、「お墓の種類」ですが、実際に購入したお墓の種類としては、1位が一般墓41.2%、2位が樹木層30.0%、3位が納骨堂24.8%の順になっています。また、改葬についてですが、一般墓から永代供養墓への改葬が59.3%、一般墓から一般墓への改葬が32.6%、永代供養墓から一般墓への改葬が8.1%となっています。

 また、「アクセス」についてですが、お墓までの交通手段として、車が65.2%と最も高く、次いで電車24.2%、バス4.6%となっています。エリア別で見た場合には、関東地方以外のエリアでは約8割が「車」という結果となっていました。自宅から購入したお墓までの所要時間の平均は39.7分で、9割以上が自宅から1時間以内の場所にお墓を購入しているようです。

気になる「金額」ですが、平均購入価格は、一般墓154.2万円、納骨堂94.0万円、樹木葬72.9万円。一般墓の平均価格は昨年よりも19万円ほど下回っており、土地使用料の下落や、納骨堂や樹木葬の価格帯との競争が表れていると考えられます。

改葬の際の注意点とは

法律上では、改葬する本人が、お墓の使用権利者であれば、親族の同意は必要ありません。しかし、「お墓を移動すると良くないことが起こる」と考える親族に改葬を反対されたり、元のお墓に入っていた骨壺をそれぞれどこに引っ越すかということで揉めたりすることも多いようです先祖代々のお墓を移すわけですから、親族とは必ず事前にしっかり話し合っておきましょう。

以上、簡単ではありますが、
増加傾向にある「改葬」について、解説してきました。

最後までお読みいただき、有難うございました!

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